サガイ氏からのお便り

2006年分の撮影データに添えられていたメールです。重要なデータが2年間HDDに置いたままになってしまい、申し訳ないです。

当地(石川-富山県境)でのヒメシジミは、2005年盛夏、蝶談会会員である細沼宏氏により発見され、その記録は、「翔」176号に記録されています。久々の快挙なのですが、存念ながら現時点では石川県側ではまだ未確認です。

その他に未発表の記録として旧平村五箇山でも最近ヒメシジミが記録されています。発見記録者は蝶談会会員ではなく「石川むしの会」のメンバーです。富山県でのヒメシジミは、いわゆる呉羽山を境にした呉東、呉西地区に分けてデータを見ますと今迄は呉東地区に集中していて、どなたも余り振り向かない普通種なのでした。従って呉西地区での記録は大発見と言えるでしょう。

この日撮影できた経緯は、たまたま低標高のポイントで蜻蛉、ゼフィルス各種の♀探しをしていたのですが、ある程度撮影終わって、本来撮影目的のフジミドリの乱舞ポイントへ戻ろうとしたら見覚えのある乗用車が林道脇に駐車してあり、あっ、これは蝶談会松井氏の車だ、はて、彼は何処にとキョロキョロしたら、居ました。まさに懸命になってデジカメっているところでした。「何を撮っている」と声を掛けたら、一言「ヒメ」と。さあ、大変、サガイも急拠仲間入りさせてもらって、写させてもらいました。この場所はなんと、かつてのメスアカミドリシジミ乱舞ポイントなのでした。現在は周辺のミズナラ等々の伐採で古のおもかげはありませんが。しかしこの♂個体は左前翅が羽化不全です。惜しいです。