ホソオチョウという名前は、蝶について詳しい人にしか知られていないと思います。ギフチョウなどに近い種類だそうですが、もともと日本にいたものではなく、大陸から人為的に持ち込まれたものらしいです。繁殖力が強いと言われていて生態もよく調べられていますが、繁殖地を拡大する気配もないようですので、あまり問題として取り上げられません。蝶談会の笹川氏から、以前東京大学にいたと聞いていたので探してみたのですが見つかりませんでした。愛知県の日野様や東大医学部の学生によると、5年程前に(恐らく人為的に)絶滅したらしいとのことでした。人間が持ち込んだものといえば、最近アオマツムシの鳴声がうるさいですね。金沢でも、名古屋でも街路樹でたくさん鳴いています。しかし、故郷の滋賀県彦根市では聞いたことがありません(チンチロリンは沢山いますが)。都会の昆虫というのもテーマとして面白いのですが、夜中にカメラを持ってうろついていると、お巡りさんに職務質問されそうです。