金沢大学の中に角間川という谷川が流れています。この山域の川は、強い金気水で赤く濁っているのですが、小魚や亀もいて、人気の少ない日曜日には水鳥も見られます。学生さんが蛍がいると言うので、熊に出会わないよう音を出しながら、夜に谷川へ降りてみました。ゲンジボタルがいるのだろうと思っていたのですが、見当たりません。目が慣れてきたのでLEDライトを消して、アベマキの林を上っていくと、青みがかった黄緑色の光があちこちの草むらで弱く光っているのに気づきました。近づいてライトを点灯すると、陸生蛍の幼虫が葉の上を歩き回っています。純色ではないと思われますが、不思議な透明感を感じさせる光です。点滅はほとんどしません。思わず、蚊に食われているのも忘れて、見とれてしまいました。